たちの悪いグルメ評論家

なんかこんな人に店に来られるとたまらんだろうなあ、という例。

9月某日 昼 根津「あんくる」
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カウンター席から厨房を覗くと、若い料理人がひとりで頑張っている。サーヴィスは奥さんらしい。まだ開店して2ヵ月ほどだから、ランチといえども、わたしのほかにはふたりしかいない。それもシェフやマダムの知り合いらしい。
 彼女がナイフ・フォークをセットしながら声をかけてくれる。「お近くにお住まいですか?」「いえ、今日は東京の杉並からやってまいりました」「今日は、この辺でお仕事ですか?」「いえ、わざわざやってまいりました」
 会話はそれまでで、ビーフシチューが運ばれてきた。
以下省略。
 
9月某日 昼 根津「あんくる」
昨日に続き、『おとなの週末』編集部のK氏を誘って出かける。ランチのメニューに黒ダイがないのにガッカリしながら、ハンバーグと秋サケのフライを注文。どちらも丁寧な仕事で、1000円のお値打ち定食である。
 ただし、今日はマダムから声がかからなかった。せっかく2日続けて来たのに。
以下省略

 
これはどういったことだろうね?
あの益博さまでしたか・・・、とマダムに気づいて欲しかったのかね。
それかこの洋風居酒屋と評している店でマダムが声をかけるのは当たり前のサーヴィスとお考えなのかね。
で、頼んでもないのに記事で宣伝してやって客が増えたと感謝してもらいたいと。
 
どっちにしてもコツコツとまじめに店をやっている店なら鬱陶しいだろうね。
 
さて、こんな同じページにこんな記事も。

9月某日 昼 白金台「聚寶園」
1週間ほど前に『そんな食べ方ではもったいない』(青春新書)を上梓する。その本の中に登場する『聚寶園』へ久しぶりに出かける。「豚肉と玉葱の炒めもの」を1200円の定食に見つけて注文。これは上出来だったが、スープが800円のランチと同じもので、味もメリハリがない。
 帰り際、厨房を覗いて2代目の若主人に伝える。「わかりましたッ、すぐに何とかします!」
 
9月某日 昼 白金台「聚寶園」
再び、豚肉と玉葱の炒めものをとる。スープがコーンスープに替わっている。立派。帰りがけ厨房に顔を出し、喝采をおくる。
以下省略。

 
これは脅迫だね。
だって替えても替えなくても書くんだもの。
鬱陶しいね。
 
でもこちらのお店は本でも紹介されているしうれしいのかな。